長崎べっ甲について

べっ甲はウミガメの一種である玳瑁(タイマイ)の甲羅から作られる工芸品です。

古くは正倉院の中にも玳瑁細工 (タイマイ細工)が残されており、西暦600年頃すでに存在している工芸品のひとつです 。

長崎べっ甲は江戸時代、鎖国時代に唯一開港していた長崎に南蛮船から砂糖・ガラスと一緒にタイマイの甲羅と技術が伝わった事が始まりとされています。

また、出島オランダ商館長が徳川家にべっ甲を献上した経緯も残っています。

これからも多くの人に伝わるように2017年に国の伝統工芸品に認定されました。



お手入れ・注意点

普段のお手入れは使用された後に柔らかい布(クロス)などで表面を乾拭きしてください。

べっ甲は天然素材ですので、お湯水洗いなどはしないでください。変色の原因となります。

べっ甲は熱に弱く直射日光の下での長時間の放置などよって素材に負担がかかりますのでおやめください。

長期保管する場合は、稀に虫食いが発生する場合がありますので防虫剤(衣類用)を入れての保管をおすすめします。